9月6日、今年度第6回目の目指せ森の達人(マイスター)講座を開催しました。
講師は、水沢高校非常勤講師・原子内貢先生です。
町内外から29名の皆様に参加していただき、宮沢賢治について理解を深めました。
午前中は、遊林ランド種山の研修室で座学。
賢治の詩「雨ニモマケズ」の中の、「サムサノナツハオロオロアルキ」の一文について、どうしようもなくただオロオロしているように思ってしまいますが、そうではなく、ヤマセの時には水田の水を深くして稲を低温から守らなければならず、水田管理のために絶えず見回っている様子を表現したもの、とのことでした。
賢治の作品「種山ヶ原」に、「種山ヶ原といふのは北上山地のまん中の高原で、青黒いつるつるの蛇紋岩や硬い橄欖岩からできてゐます」とありますが、種山ヶ原に蛇紋岩はないのだそうです。「じゃもんがん」という言葉の響きがよいので、実際にはないのですが、作品上の設定として入れたものとのことでした。また、種山の歩道に蛇紋岩があるのは、整備した時に業者が入れたからなのだそうです。
住田町にある岩手県指定史跡「栗木鉄山跡」にも触れていただきました。
栗木鉄山が舞台と言われている賢治の作品「十六日」の一文、「今日は十六日で鉄索も動いていないから・・・」を紹介していただき、栗木鉄山の鉄索(空中ケーブル)が、大正4年には出来ていたことを教えていただきました。
午後は、種山ヶ原森林公園内の宮沢賢治に関わりのある場所を見学しました。
まずは賢治の詩碑を見学しました。
物見山にも登りました。
物見山山頂に到着しました。
賢治も同じ景色を見たのでしょうか・・・。
限られた時間でしたが、終始和やかな雰囲気で、参加したみなさんも満足しているようでした。
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